CMSC ROGO

2007年11月8日更新
2007年11月1日掲載

'07FIA世界ラリー選手権第14戦「ラリージャパン」

今季屈指の難関WRCラリーとなったラリージャパン
CMSC勢最高位はCMSC大阪・福永修選手のグループN13位
CMSC6台全車が完走

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福永修選手(大阪) 右写真、左:福永修選手
グループN 13位(総合22位)

 '07FIA世界ラリー選手権(WRC)第14戦(FIAプロダクションカー世界ラリー選手権(PWRC)第6戦併催)「ラリージャパン」が、10月25日(木)セレモニアルスタート、26日(金)〜28日(日)3日間の競技を北海道・帯広市を拠点に開催され、CMSCからは6台が参加。今季もこのラリージャパンに集中して臨んだCMSC大阪・福永修選手(三菱ランサーエボリューションIX)が、今季WRC屈指の超難関サバイバルラリーとなった3日間を見事に走破。CMSC選手の最上位となるグループN-13位(総合22位)となりました。

 4回目の開催となるWRC「ラリージャパン」は、北愛国サービスパーク横の帯広スーパーSS5本を含むSS合計27本でSSトータル距離350.19kmという設定。25日(木)夕刻に恒例となった帯広市中心部での華やかなセレモニアルスタートには6万4,000名もの大観衆が訪れ、翌26日(金)から本格的な競技が始まりました。天候は26日(金)・27日(土)が台風の影響で雨、28日(日)は晴れやかな秋晴れとなりました。

■CMSC勢が奮闘し超難関ラリーで全車完走
 全日本ラリー参加数を減らし、今回もこの「ラリージャパン」に集中して臨んだ全日本ラリードライバーのCMSC大阪・福永修選手。昨年の成績はグループN-8位(総合16位)で今年の目標は昨年を上回ること。レグ1は慎重に行きグループN-14位、レグ2ではトラブルでペースが上がらずもグループN-14位と順位をキープしたCMSC大阪・福永修選手。雨と霧、荒れた路面など今季のWRCを見ても屈指の超難関サバイバル戦となったラリーで、粘りの走りを披露。しかし、吸気系のトラブルがあり、終始NAで走ることを余儀なくされ、最終的に日本人クルーとしては上位7番目となるグループN-13位(総合22位)でのフィニッシュとなりました。

 2度目の「ラリージャパン」出場となった全日本選手権で活躍するCMSC埼玉・田口幸宏選手/CMSC福島・佐藤忠宜選手はレグ1ではグループN-18位につけていましたが、パンクタイヤ交換、ターボ不調等も発生し、波乱のラリーで後退を余儀なくされ最終的にグループN-22位(総合32位)となりました。

 まれに見る過酷なサバイバル戦となったラリーでCMSC選手には幾多のトラブルが降りかかりましたが、クルーだけでなくサービス隊を含めチーム一丸となって最後まで夢の舞台「ラリージャパン」で奮闘をみせました。今回はライバルが相手というよりも、自分自身、そして天候や路面状況など自然との戦いが中心といったハードなラリーとなりました。CMSC勢にとっては少々不本意な結果となってしまいましたが、フィニッシュ後、お互いの健闘を称え、また来年頑張りましょうと誓っての第4回目の「ラリージャパン」閉幕となりました。


   田口 幸宏選手(埼玉)/佐藤 忠宜選手(福島)
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             グループN 22位(総合32位)   右写真、左:田口幸宏選手、右:佐藤忠宜選手

   星野 博選手(群馬)
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             グループN 40位(総合53位)   右写真、左:星野博選手

   秋葉 貴之選手(道北)/伊勢谷 巧選手(道北)
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             グループN 43位(総合57位)   右写真、左:秋葉貴之選手、右:伊勢谷巧選手

   渡辺孝次選手(道北) −増村淳選手のコ・ドラで出場
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             グループN 37位(総合49位)   右写真、右:渡辺孝次選手

   安江照明選手(千葉)−福沢曜子選手のコ・ドラで出場
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             グループN 52位(総合71位)   右写真、右:安江照明選手



■大会での1コマ

10月24日(水)夜、帯広市内のホテルにて三菱車選手の決起大会「三菱自動車/ラリーアート・エントラントミーティング」が選手及び関係者350人出席のもと盛大に開催されました。CMSCからは6台(ドライバー4名、コドライバー4名)がラリージャパンに参加しました。

CMSC青森は今年もFIVレスキューとしてオフィシャル参加。左から福原英治さん、椛澤宏之さん、今与視博さん。24日(水)サービスパークにて。

25日(木)夜セレモニアルスタートで、元気良く手を振るCMSC埼玉・田口幸宏選手。右はコドラのCMSC福島・佐藤忠宜選手。

25日(木)夜セレモニアルスタートで、すぐにテンションを上げられるCMSC道北・渡辺孝次選手(右)が箱乗りになる寸前です。

CMSC大阪・福永修選手(右)は車検でレーシングスーツのワッペンを縫う糸が裏地まで貫通、レギュレーション違反のため、急遽おニューのレーシングスーツを大阪から取り寄せました。他の選手もひっかかったようでした。左はコドラの奥村久継選手。

ラリー期間中サービスパークでは「三菱自動車エントラントラウンジ」がオープンされ、三菱車選手・チーム員に軽食が提供され大好評でした。勿論CMSCの選手・チーム員のみならずCMSC観戦参加者もその恩恵にあずかりました。

CMSC帯広・松本奈緒美さん(手前左)は、#97池田徹矢選手(左2人目)のサービスとして参加。地元「国際ラリーを成功させる会音更」の運営委員長・畠山誠一さん(後ろ左)が、ガレージ、宿泊所(スーパーハウス)等を提供。後ろ右はチーム代表兼チーフメカニックの鈴木一也さん。手前右は同チームのサービスとして長野県から参加の漆戸あゆみさん。目下、全日本ラリー選手権JN1クラスのコドライバー部門でチャンピオン争いをしています(ドライバーは明治慎太郎選手)。

ランサーエボリューションXがコースカーとして登場。1日目・2日目は「00カー」、3日目は「0カー」として走り貫きました。ドライバーは三好秀昌選手。

陸別SS観戦エリアDからフィニッシュの観戦エリアFが丸見え。この夏、森林が伐採され見通しが良くなりました。
27日(土)陸別SSで、CMSC愛知・馬場和三郎さんとバッタリ。ジムカーナ選手がラリーに転向?

クロスカントリーラリーの次世代のホープ・能戸知徳さん(左から2人目)は今年8月タイで開催されたアジアクロスカントリーラリー2007で総合4位を獲得した時のパジェロ持参で、陸別2本のSSの合間のアトラクションでデモランを行いました。左はCMSC HP九州地区特派員の柴尾和廣さん。右はCMSC香川・田中昭男さんと同・森田晋司さん。

2年前に廃線になった「ふるさと銀河鉄道」。WRCラリー期間中、陸別駅で特別運転、試乗会。

「陸別駅」は今は「道の駅」。

CMSC千葉・桜井隆さんはCMSC千葉/SMASHチームのサービスメカとして参加しました。

'07全日本ラリーチャンピオン勝田範彦選手のファンは熱狂的応援パフォーマンスです。

CMSC道北・鎌田恭輔さんは、今年は競技参加断念。でも足寄町の沿道で観戦者へラリーの解説者として参加。

CMSC道北・鎌田恭輔さんは、最終日は北愛国サービスパークで奥様の千詠子さんと見物。その右に田口勝彦オフィシャルサイトに登場した東京・町田市の市川直久さんファミリーを発見!

CMSC鹿児島・安波広通・久美子ご夫妻。'05年までCMSC鹿児島・山口修さんのラリージャパンのサービス参加。今年も山口さんが欠場ですが観戦にやってきました。28日(日)サービスパークにて。

CMSC札幌・山田善之会長(後ろ中)、谷口末理子さん(後ろ左)は、岩下英一選手(前列左)のチームの応援参加。前列中はチーム代表の奥山正さん、右は全日本ダートラSA2クラスの大平邦夫さんもサービス参加。後列右はコドラの高橋昭彦さん。

無事ゴール(グループN 22位/総合32位)して喜びを分かち合う「ベストカーチーム」。ベストカー編集長の勝股優さん(後ろ左)、竹平素信さん(後ろ右:'05年ベストカーチームドライバー)。寺尾勝夫三菱自動車国内営業推進本部長(中)、木室圭一さん(右:#84吉谷久俊選手のチーフメカ)、鈴木修士帯広三菱自動車社長(手前右)も祝福に駆けつけました。

3日間走りきって、ほっと一息。コドラのCMSC千葉・安江照明選手(右)。ドライバーは耳の不自由なハンディを乗り越えて参加の福沢曜子選手(左)。会話はもっぱら「白板のボード」を介して。喜びもひとしお。

田口勝彦選手グループN優勝報告会。ラリー終了後、三菱自動車エントラントラウンジにて大勢のファンが集結。CMSC道北・鎌田恭輔&千詠子夫妻も最前列に。

■大会での1コマ・パート2

CMSC埼玉・田口幸宏選手/CMSC福島・佐藤忠宜選手のベストカーチーム・パドックに巨大なモニュメント。ビール会社がスポンサード?と思いきや、実は隣のパドック、ドイツのカールフス選手のスポンサーでした。

日本を代表するラリードライバー、奴田原文雄選手(三菱)と新井敏弘選手(スバル)が、スタート前日25日(木)揃ってPWRCラウンジでランチ。昨季ラリージャパンN優勝の奴田原選手は2日目SS14でコースオフ、リタイア。一昨年のラリージャパンN優勝の新井選手は1日目SS7でコースオフ、レグリタイアで完走するも総合30位-N20位-PWRC10位。2人とも日本のファンの前で良いところがありませんでした。

あれ!? #53スバルのフェルトゥノフ選手のレーシングスーツにスリーダイヤ、ラリーアート、CMSCワッペンが?! 車検でレーシングスーツのワッペンの糸が裏まで貫通がレギュレーション違反。CMSC道北・鎌田恭輔さんが急遽貸したとの事です。

北愛国サービスパークに「軽装甲機動車」出現。異質の車の展示にギャラリーもびっくり。防衛省の「自衛隊員募集」のプロモーションでした。

CMSC群馬・星野博選手はWRCラリージャパン初出場。昨年までの荒井信介選手に代わり「三菱ラリーチーム群馬」のドライバーに抜擢されました。アグレッシブな走りを披露するも、第1レグ、第2レグは連日駆動系トラブルでレグリタイアでしたが、スーパーラリーで第3レグを走りきり「完走」。連夜マシン修復してくれたCMSC群馬らのメカニックに大感謝の星野選手でした。

CMSC道北・秋葉貴之選手(中白色)も第1レグ、ミッショントラブルでレグリタイアとなるもスーパーラリーで第2レグ第3レグを激走。総合57位-N43位でフィニッシュ。ラリー終了後のチーム員集合の1こまです。以下、秋葉選手からの紹介文です。
「私秋葉の隣の女性が高田美由紀さんで今月秋葉と結婚する人です。その隣の子供を抱いてる女性が伊勢谷美由紀さんと伊勢谷陸君、伊勢谷選手の奥様とご子息です。その後ろがサービスの吉田雅彦さん、群馬では吉田ロールバーと言われています。主に青い車のゲージ取り付けをしています。CMSC道北・渡辺孝次選手(増村淳選手のコドラ)の後ろがサービスの尼子祥一さん、北海道の地区戦を走ってます。渡辺選手の隣がガムレーシング代表伊藤雅之さん、元IRSの凄腕メカニックです。渡辺選手の前が菊池平さん、元カマタスポーツメカニック。現在は某メーカーの開発関係の仕事をしています。ラリーを見に来てサービスをする事になった頼れる人です。残念ながらサービス隊長の鎌田豊さんとコドラの伊勢谷選手はこの時は居ませんでした」






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