CMSC ROGO

2001年9月21日

新旧会長の挨拶


■ 木全巖新会長の挨拶
 
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木全新会長
 先般のCMSC全国大会において、皆様のご理解とご支持を頂き、CMSC会長を務めさせていただくことになりました。
 外川先代会長のもとでCMSCの一会員としてモータースポーツに取り組み、皆様のバックアップを得て、幸いにも「マールボロ三菱ラリーアート」の総監督として、世界ラリー選手権(WRC)という世界の頂点に携わらせていただくことができました。
 ご承知の通り、自動車業界を取り巻く環境は年々厳しさを増しており、若輩者の私がこの時期に会長という大役を引き受けることに躊躇しました。反面 、私が経験させていただいたことを皆様方にお伝えでき、且つそれを基にした新たな方向性を皆様と時間を掛けて模索できる機会を得ることが出来ましたことに喜びを感じております。
 先代の外川会長が長い年月を掛けて構築されてきたものを継承し、皆様と共にクラブマン活動として更なる友好が図れる様、努力していく所存であります。新世紀を迎え、全国23支部の皆様と力を合わせ自動車文化に立脚するモータースポーツの構築ならびに環境造りに務めてまいります。
 具体的事例をひとつ挙げてておきます。
 今年は5月に群馬で、9月には北海道で、国際格式のラリーが開催されました。WRCで活躍しているマシンと選手が参加、特に北海道ではWRCで活躍している三菱ワークスチームの戦い振りを目の前で見てもらうことができました。両ラリーともCMSCの会員を始めとする多くのラリーファンが観戦、また、新聞、雑誌などのマスコミもこぞって取り上げ、広く紹介されました。
 ご承知のとおり、WRCでは、既に日本車が総合優勝、マニュファクチャラーズタイトルを獲得するなど大活躍、また日本人ドライバーの活躍が少しずつではありますが台頭し始めました。更には今回2つの国際格式のラリー開催を機に、日本でアジアパシフィックラリー選手権(APRC)、WRC開催の機運も高まりつつあります。
 F1は既に日本で開催されておりますが、WRCは日本ではまだ開催されておりません。日本でWRCが開催されれば、ラリーというモータースポーツが広く認識されることとなり、やがてラリーが一部の限られた人のものではなく、広く大衆を巻き込んだ社会的に認知された自動車文化として根付いていくと考えています。そのためにも、私だけではなく、CMSCの会員の皆様一人一人と一致協力して、モータースポーツを取り巻く環境の整備に力を注いで行きたいと思います。
 私にとっても新たな挑戦になりますが、皆様のご協力・ご支援を賜りたく、よろしくお願い申し上げます。


■ 外川一雄前会長の挨拶
 
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外川一雄前会長
 1964年10月にCMSCがJAFの登録クラブとして生まれて以来、務めた「会長」を、8月25日の「CMSC全国大会」を機に退くことになりました。
CMSCは日本GPなどサーキットレースに参加する三菱のファクトリーチームとして誕生し、私が「会長」に就任しました。その後市販車をベースとしたウイークエンドモータースポーツも盛んになり、自動車愛好家のホビーとして定着し始めた70年代になると、全国各地の三菱ファンによって、自然発生的に三菱販売会社を中心として、次々にクラブが設立されました。まさしくアマチュアオリエンテッドの三菱車によるモータースポーツ活動が生まれたのです。それが支部のはじまりでした。
 その後、30年の長い年月には紆余曲折はありましたが、皆さんのご協力のもと、CMSCは23支部700人の会員を擁する他のメーカー系クラブでは類を見ない全国のアマチュアモータースポーツクラブ組織として、立派に成長して現在に至っています。このような歴史の中で37年近くCMSCの代表としてモータースポーツに携わってこれたのも、偏に全国CMSC支部の皆さんのご支援とご協力があってこそと、改めて感謝申し上げます。
 しかしながら、2001年は世紀が変わった初めての年度であり、今、三菱自動車が直面 している色々な現状を考えると、CMSCの会長も後進に道を譲り、新しい人が中心となって、世の中の流れについていくことも必要と考えました。物事には始まりがあれば、終わりがあるように、またタイミングも重要です。幸いにして木全新会長は共にCMSCの活動を進めてきた構成メンバーの1人であり、クラブマン活動としてのCMSCの良き理解者ですから、安心してCMSCの舵取りを任せられます。新会長の下で新たな船出をし、新しいモータースポーツの波に乗り出して行ってくださるようお願い致します。
 モータースポーツを通じて得られたCMSCの皆さんとの数多い共通の思い出をありがとうございました。私にとってCMSCでの人との出会いは天の恵みであり、喜びであり、人生の充実でありました。人との出会いが人の和を生み、その人の和が、文化を作り上げていくと考えます。つまり人生の充実に役立ち、文化を作り上げていくのは人であります。37年間での人との出会いをこれからの人生の大きな宝として持ち続けていきたいと思います。

 

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