１０月２４日（木）夜１１時３０分、台風２７号の直撃を心配しながら横浜の自宅を出発。新城までは、 東名高速を全線使わず、清水インタで降りて国道1号線をひた走り。２時半から６時まで静岡市と藤枝市の境にある 「道の駅宇津ノ谷峠」で仮眠。

宇津ノ谷峠は江戸時代は街道の難所だったそうで、明治時代は今よりも高所に短い狭いトンネルを開通させました。 その後昭和初期にはもう少し低い位置にトンネルを作りなおし、今ではバイパスでさらに低い位置に長いトンネルとなりました。

焼津港。たくさんの漁船を期待してきたのですが、意外や一隻もいませんでした。台風２７号でどこかに避難？

富士山静岡空港です。富士山の裾野ではなく、富士山がよく見える牧の原台地に開港。 駐車場は車でいっぱいでしたが・・・

離発着のない時間帯だったようで、空港ビル内は利用客もいなく閑散としていました。

空港を後に一路新城を目指しました。途中、とんでもなくでかいオブジェを発見。 お茶缶の形をした金谷のお茶の広告でした。

豊川駅で、今回取材お手伝いで来てくれた福岡在住のCMSC本部会員柴尾和廣さんと合流。 豊川といえば豊川稲荷。稲荷といえばお狐様。お狐様がお出迎え。

その豊川稲荷にお参りしてきました。

門前には名物稲荷寿司の売店や食堂がたくさんありました。１個３００円の看板はおきつね本舗が考案した、 バーガーのパン部を油揚げにしたご当地Ｂ級グルメ「おきつねバーガー」です。

金曜日と土曜日の夜はオープンクラス出場のＣＭＳＣ浜松･内藤徳之選手の自宅離れに厄介になりました。 新城市内にあるので助かりました。部屋は趣味の模型で一杯。壁一面箱のまま山済みでした。時価総額○○百万円だそうです。

HQ（ヘッド・クオーター）にメディア登録に行くと、ちょうど「参加確認」の最中で、参加選手でごった返していました。 ＣＭＳＣ長崎の永山聡一郎さんは前戦に続きＪＮ3クラスでチャピオンになった横尾芳則選手のコドラで参加。

ドライバーズブリーフィングのあと、会場で「救急救命訓練」が行なわれました。勝田範彦選手コドラの足立さやか選手が 職業（名古屋第二赤十字病院勤務の理学療法士）を生かして講師を務めました。奴田原文雄選手コドラのＣＭＳＣ福島・佐藤忠宜選手 （左）と福永修選手コドラの奥村久継選手（右）が訓練のモデルで参加。

ラリースタート前、共同記者会見。ＪＮ４クラス高山仁選手、ＪＮ３クラス山野哲也選手、ＪＮ２クラス天野智之選手、 ＪＮ１クラス松岡竜也選手らが出席。山野哲也選手は今年の全日本ジムカーナＰＮ３クラスチャピオン。スーパーＧＴのＧＴ３００でも 活躍。ラリーにも果敢に挑戦。結果はクラス５位でした。

ラリーのサービスパドックではＪＮ１クラス国沢光宏選手の日産リーフ・電気自動車が取材されていました。

リーフのボンネット内部。エンジンルームならぬモータールーム。エンジンの形をしているのはエンジンではなく、 インバータとモーターです。右には１２Ｖバッテリーがあります。リーフには床下にたくさんのリチウムイオンバッテリーを 積んでいるのになぜ？　システムの起動にはこの12Vバッテリーが必要だからです。

新城ラリーは２００４年、内閣府の「地域再生計画」の認定を受け、民間と地方自治体が協力して 地域活性化イベントとして開催されてきました。今年はちょうど１０回目（当初は中部地区選手権、２００７年から全日本選手権） となりました。

ラリーのスタート、ゴールとなる会場は昨年までの「桜淵公園」から今年はより広い 「県営新城総合公園」に移りました。

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４００ｍ陸上トラックが「ラリースタジアム」となり、ラリースタート、フィニッシュゲートが作られました。 トラック内に土を入れて田嶋信博やビヨン・ワルデガルドらゲストのデモランも行なわれました。

新城市のお隣、岡崎市に工場がある三菱自動車も本大会に協賛、今年８月タイで行なわれた アジアンクロスカントリーラリーに出場したアウトランダーＰＨＥＶを出展していました。

地元新城市に工場をもつ横浜ゴムも協賛、独自に開発しているＥＶサーキットレース車を出展。

ＡＤＶＡＮカラーの今年のラリー北海道で使用されたグラベル用現役奴田原ランサーも展示されていました。

トヨタはＧＡＺＯＯレーシングカラーの８６をメインに展示。

同じ８６でも撮影モデル付きはギャラリーの人気です。

同じ８６でも撮影モデル付きはギャラリーの人気です。

三菱自動車の４駆体験コーナーも人気。２００２年２００３年パリダカ優勝の増岡浩の運転で急登坂を経験します。 右は運営責任者でＣＭＳＣ本部会員の小湊春幸さん。

全日本ラリーでコドラの実績を持つ草加浩平さん。今回はコドラではなく、ギャラリーとして参加。 後ろの車は自衛隊の８７式偵察警戒車。

８７式偵察警戒車を改めて見てください。小松製作所製と三菱重工製の２種類があり、 展示のは小松製作所製だそうです。

７３式大型トラックです。積載量３トン半。

高機動車。以上、陸上自衛隊豊川駐屯地からＰＲにやってきました。

超地元＝新城市内に自宅があるＣＭＳＣ浜松・内藤徳之選手（右）とコドラの門井賢吾選手。オープン１クラス優勝。

同じくＣＭＳＣ浜松・福島徳也選手（真ん中）とコドラの野澤孝之選手（その左）。一番左は助っ人の ＣＭＳＣ浜松・荒津啓司さん。一番右は同じく助っ人で、今年前日本ジムカーナＳＣクラスに参戦したＣＭＳＣ浜松・天野明夫さん。

ＳＳ２でコースフィシャルを務める全日本ダートトライアル参加のＣＭＳＣ浜松・伏見浩二さん（左）に遭遇。 中はカメラマンの山口貴利さん。昨年の全日本ラリーＪＮ１クラスチャンピオン。右は今回取材助っ人の 福岡在住ＣＭＳＣ本部・柴尾和廣さん。

総合公園内ＳＳは無料で観戦できますが、林道のＳＳ観戦は有料、バスを利用。

ラリー１日目を１位で終った高山仁選手。２日目のＳＳ１０が終っったあと、突然エンジンルーム内から白い煙が出て 路肩で応急修理中でした。ＳＳ１１には間に合いましたが、結果は２位でした。

優勝は奴田原文雄選手。愛知県春日井市在住の野田久嗣さん一家もサービスパドックまで祝福に駆けつけてくれました。

勝田範彦選手は１日目ＳＳ４でハイドロ現象でクラッシュ、リタイヤ。しかし１日目奴田原選手が３位だったので デイポイント３が取れずに、チャンピオンは勝田選手に決まり。しかし勝田選手は徹夜で車を修理、翌日ラリー復帰。

ＪＮ１クラスはなんと日産リーフ・電気自動車の国沢光宏選手が逆転優勝。電気自動車の全日本初優勝。

その電気自動車には無くてなならない充電車。ラリー中の指定給油ガソリンスタンドとサービスパドックで急速充電。

日曜日はＴＲＤラリーチャレンジ第５戦が併催。クラス４（１５００ｃｃ以上）は１８台参加。 モリゾーこと豊田章男トヨタ自動車社長はクラス４位。

大会名誉会長　大村秀章愛知県知事　挨拶 「公園内ＳＳでフェンスが壊されたらトヨタに請求書を回すことにしました。」

大会会長　穂積亮次新城市長　挨拶 「市を挙げてラリーを応援させていただきます」

ＴＲＤラリーチャレンジ参加の豊田章男社長　挨拶 「今まで三菱さんやスバルさんがラリーを応援してくれましたが、これからはトヨタが応援させていただきます」

ＴＲＤラリーチャレンジ参加の哀川翔　挨拶 「ラリーは楽しい」

ゲスト参加の片山右京、新井敏弘　田嶋信博の各氏。

１９７９年ＷＲＣチャンピオンのビヨン・ワルデガルドもゲスト参加。昨年に引き続きセリカラリー車でデモラン。

優勝の奴田原文雄／佐藤忠宜選手には国家公安委員長賞が授与されました。 「ＳＳ区間では最も速く、かつリエゾン区間では事故なく交通ルールを守りドライバーの模範となりました」

オープン１クラス　ワンツーフィニッシュのＣＭＳＣ浜松勢。左から優勝の内藤徳之選手とコドラの門井賢吾選手。 ２位の福島徳也選手とコドラの野澤孝之選手。内藤選手は新城市民です。